コラム
2026.03.03 <#PR 協賛社コラム> ヤマハが高校軽音楽部のためにできること
ピアノやエレクトーン、ギターやドラムなど、さまざまな楽器を製造する世界最大の総合楽器メーカー・ヤマハ(本社:静岡県浜松市)。グループ会社の一つで、国内の販売会社であるヤマハミュージックジャパンでは、高校軽音楽部の活動を長きにわたって支援し続けています。
今回は、同社で高校生たちに楽器の大切さを伝える仕事に携わる、LM事業戦略部普及課の森山賢志さんにお話を聞きました。人気アニメなどの影響で認知が拡大し、いまや「人気の部活」となっている軽音楽部。森山さんは「部員の人数も増え、いろんな目標を持つ部員が様々な音楽を奏でようとしているなかで、『楽器そのもの』を大切に扱ってもらうことの重要性を生徒たちに伝えています」と話します。
森山さんは、軽音楽部がある全国の高校を訪れ、部で管理する楽器のメンテナンスや音響機材の設置に関するアドバイス、楽器の技術指導や近隣の高校同士でおこなう合同音楽イベントの開催に向けた調整などに携わっています。このほか、各地の軽音楽連盟が主催する大会運営のお手伝いや、まだ軽音楽部の連盟などが存在しない地域での活動のサポートも行っているそうです。

「2025年は、私一人だけでも合計168校を訪れました。楽器メーカーとして、楽器を丁寧に扱うことが演奏技術の向上に繋がり、楽器の構造を理解することでトラブルを未然に防ぐことに繋がるということを伝えています。軽音楽部に携わる高校生みんなに『楽器に対する意識向上』をしてもらうのが我々のゴールです」と語ります。「大会で勝ちたい!」「オリジナル曲のアレンジを教えてほしい!」といった要望をもらうことも多いですが、基本的にはまずは楽器に目を向けてもらうことを主眼に置いており、「学校にある楽器で、今まで以上の音を出すためにはどうしたらいいか?ということを、顧問の先生や参加した軽音楽部員と一緒に考えることが最優先ですね」

自身も高校1年生の時にドラムを始めたことから、ドラムの手入れについては特に熱を入れて説明しているといいます。「どこの学校にいっても、まずはドラムセットの状態をチェックします。ドラムセットに関して『だれもわからない』ということが多く、埃だらけだったり、セッティングがガタガタのままのことがとても多いです。そのため、ドラムセットの状態を改善することはもちろん、部室や他の楽器を掃除することから始める場合が多いです」。その後、部員と一緒に、チューニングやセッティングの見直しも施したうえでドラムの音を出すと、楽器から出てくる音の違いに顧問も部員もワッと驚くとのこと。「部員の皆さんが『わー!音が違う!』『部室のセットじゃないみたい!』『ライブハウスの音がする!』と喜んでくれる瞬間は、とても嬉しいです。そのほかにも、たとえばドラムを叩く時のフォームを少しアドバイスするだけで、『変わった!』と感動してくれます。その瞬間を、部員の皆さんと共有できることにやりがいを感じます」
SNSやYouTubeで簡単に情報が得られる今の時代に、部員と触れ合いながら直接教えることの大切さについては、こう話します。「私が高校生だった頃よりも、はるかに音楽や楽器に詳しいなと思う生徒はたくさんいます。でも、上手な人の演奏をリアルで見たことがなかったり、メンテナンスの方法を知ってはいても、実際にやったことがなかったりする生徒もいて、音が変わるという体験を実際にしてもらいたいです。それに、これはドラムに限らずすべての楽器パートの生徒に言えますが、上手な演奏の映像を見過ぎて、『自分はダメだ』と思っている生徒が結構いて。やり方ひとつ、工夫ひとつでグンと伸びること、楽器のメンテナンスさえしておけば弾きやすくなることを必ず伝えるようにしています。動画やSNSを見過ぎて失ってしまっていた自信をちょっとしたことで取り戻すことができるのも、楽器や音楽の素晴らしいところです」

全国各地の軽音楽部員と接してきた森山さんは、「現代の部員たちは恵まれている」と感じるそうです。「一緒にバンドができるメンバーがたくさんいて、部室があって、機材が充実していて、SNSやYouTubeなどの情報も豊富。私もこの時代に生まれたかったとすら思います。しかしそれと同時に、すぐにできるようになりたいという生徒が多いと感じることもあり、練習の重要性をもっと知ってほしいですね。楽器は、練習すれば必ずそれに応えてくれる道具です。基礎練習を積み重ねて真剣に向き合っていけば、どんどん楽しくなる。恵まれているからこそ、高いマインドで臨んでほしいと思うことがありますね」と話します。
最後に、ヤマハが高校の軽音楽部を支援することについて、森山さんはどのように考えているのかを聞きました。「社会的な価値については、我々が判断するものではありません。ただ、せっかく選んだ部活で、達成感や自信を得てほしいです。その達成感や自信は、やがて社会に出た時、必ず自分の身を助けてくれます」と力を込めます。

さらには、「楽器店やライブハウス、リハーサルスタジオなど、音楽関連の各企業さんにも、軽音楽部をサポートできれば、良い影響が及ぶと思います。『軽音楽部に入って良かった』と感じる生徒が増えれば、『軽音楽部をサポートして良かった』と感じる大人が増え、高校軽音楽部と社会が結びつく。関係者みんなが幸せになれるような良い活動につながればと思います」
森山さんは、音楽が広げる未来への可能性について、普段から高校軽音楽部員たちに向けているような、優しさに満ちた眼差しで話してくれました。